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【窒息の解除法はシンプルです】
窒息の解除方法は医学的にはほぼ確立しています。これと言って難しい手技ではなく、10歳以上なら誰でも覚えられるような内容です。
米国では、このテクニックを知りかつ2年おきに講習を受け続けなければ、教員資格が停止されると言われています。国内での教員の応急手当講習の受講状況はお寒い限りで、一部の熱心な教員が受講している程度といわれています。対処法を知っていれば、多くの尊い命が救われたかも知れません。
【国内の窒息死事故の現状】
一年間に約4000人が窒息によって亡くなっています。2006年1月1日からの1年間で、消防本部及び救命救急センターを対象にした事故事例を上げます。原因のワースト3は、
1,おもち(77例)
2,ごはん(61例)
3,パン(47例)
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カップ入りゼリー(2例)
詳細事例
意外ですか?案件数でいれば「カップ入りゼリー(コンニャクゼリー)」などの50倍以上の頻度でおもちやご飯が原因となっているのです。気道異物でポピュラーなのは実は日常口にいれるものなのです。子供にとっては、給食に出る食べ物にも注意が必要です。
【厚生労働省:食品による窒息事故に冠する研究結果などについて】
【マスコミ掲載履歴】
窒息事故が起きる度に、マスコミの皆様から取材依頼が来ます。窒息の解除方法のデモの取材が多いのですが、本質的には「何故現場の人間が解除の努力をしなかったのか?」という観点が重要です。特に教育現場で起きれば、教員の責任追及は免れない可能性が多いでしょう。
「窒息はほとんどの場合本人の責任」ですが「国際的に確立した手順によって解除の努力がなされなかった」のなら、それは管理責任者の責任と言えるでしょう。AEDを使ったけれど助かりませんでしたという時代は既に過ぎていることを認識するべきです。
時間があれば取材はお受けいたしますので、ご連絡下さい。
救命コンサルタント 青木太郎